市民講座を開催しました!
「車や電話ボックスでない泣き場所が、院外サロン」
本日は私たち「湘南がんサポート委員会」が主催する、初めての市民講座が茅ケ崎市立病院で行われました。講師はNPO法人愛媛がんサポートおれんじの会理事長の松本陽子さん。
松本さんは、33歳で子宮頸がんを発症した経験をお持ちの方で、現在は院外がんサロン「町中サロン」の運営やボランティアの育成、がん対策推進委員会の委員などをされています。
自身の入院中、社会から切り離される孤独感、治療の痛み・辛い副作用などと闘いながらも、同病の仲間の言葉に励まされます。同じ病気で若くして旅立っていく友人達を見送り、生きて自宅へ帰るわたしに出来ることは…と考えたそうです。
やがて患者会を設立。愛媛で患者満足度調査を行い、患者同士の支え合いの重要性を改めて認識されます。がんから「助かったいのちを助けるために」、愛媛にがんと向き合う人のための「町なかサロン」を開設。開設する時には冒頭の「車や電話ボックスでない泣き場所が、院外サロン」という強い気持ちが、あったそうです。
同じ経験をしたからこそ分かりあえたり、病気になったことで今の社会に足りないものが見えてくることがあると思います。これからもがんサロン「コクア会」を継続して開催し、患者さんたちの声に耳を傾けていきたいと強く感じました。貴重な講演を聞かせていただいたことに、感謝申し上げます。
湘南がんサポート委員会 佐々木奈々子