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第15回コクア会 開催しました!


心配していた雨も上がり、帰る頃にはやわらかな秋の日射しが金剛院の庭を照らしていました。

今日は年に2回のお寺サロン。

金剛院の入口で強風の中、駐車場の案内係として立っていたのは引野先生。

先日、宮沢賢治展を見に行ったばかりの私には、風に吹かれて立つ先生の姿が、「雨ニモマケズ、風ニモマケズ…」の賢治のあの有名な詩と重なり、なぜかそれだけで胸がいっぱいになりました。

今日は死生観についてのお話や、ご住職という職業柄、人の死というものとどう向き合い、そして心の平穏をどのように保っていらっしゃるのかということをお話していただきました。故人を極楽浄土へ引導するという、僧侶にしかできないこの仕事に満足していますと結ばれたご住職。

お話のそこかしこに、私たち参加者を名前で呼んでくださっていたお心遣いがとても嬉しかったです。

そして今日の日のために、特別なお香を焚いてくださいました。甘く懐かしい香りに包まれたサロンになりました。

さすが【僧職男子】!!これもご住職から教えていただいた言葉です。

個人的な意見ですが、常々生きている時にこうしてご住職と関われる場、お話ができる場があれば良いなぁと思っています。

がん患者さんにとってはなおさら、心救われる時間になるのではないでしょうか。

病院内はチャプレンは良くても僧侶はタブーというのは、今も根強く残っています。

去年、埼玉のがんカフェをやっているお寺で、臨床仏教師をしている僧侶とお会いしました。

実際に病院で医師や看護師らと患者さんのお看取りをやっていたそうです。3.11の地震の時にはいち早く被災地に入り、傾聴をして回ったお話も聴きました。

今日のサロンはまさに江戸時代の寺子屋のような雰囲気がありましたよ。

新規に参加してくださった方が2名いらっしゃいました。「とにかく来て良かったです」「心地好い時間でした」そんな感想を言ってくださいました。

コクア会は他では話せないことを気兼ねなく話せる場ではあるけれど、それでもなかなか話せないこともやはりありますよね…と参加者のおひとりがおっしゃっていました。

するとその気持ちがわかると、サロン後に私のところに伝えに来てくれた方がいました。

自分のことをどこまで話して良いものかためらい、オープンにできない気持ちがあったことを話してくださいました。

率直な意見を言っていただき、本当にありがとうございました。

委員会でもシェアして考えていきたいと思います。

いつでも参加者の皆さんのご意見を受け付けております。

皆さんのコクア会ですから!

ご参加いただいた皆さん、長い時間慣れない正座でお疲れさまでした。

そして金剛院さま、今回も数々のあたたかいおもてなしをありがとうございました。最後の参加者一人まで皆さんでお見送りをしていただきまして、お礼申し上げます。

行きも帰りも胸がいっぱいになったお寺サロンでした。

湘南がんサポート委員会  天野はるみ

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