第2回目の「市民講座」を開催しました!
- shonangansalon
- 2016年2月7日
- 読了時間: 3分
梅の便りが聞かれ、春の訪れを感じるこの季節、私たち「湘南がんサポート委員会」は第2回目の市民講座を茅ケ崎市立病院にて、開催いたしました。今回は60余名のみなさまの参加をいただきました。たくさんの方々に足を運んでいただきましたこと、委員会一同、感謝を申し上げます。
今回の市民講座は、基調講演とシンポジウムの2部構成で行いました。
1部は「がんに負けない生き方」と題し、金沢大学名誉教授の山本悦秀(やまもとえつひで)先生から基調講演がありました。山本先生は大腸がんから人工肛門を増設した方で、マラソンを趣味としています。
山本先生はご自分の「がん」体験や趣味のマラソンについて、いくつか著書を出されています。
著書の一つ『走って治すぞ、がん闘病。』の帯には
「なにくそ 抗がん治療、10キロ完走
入院当日、気合を入れてハーフを完走
あぁ転移、病室抜け出し10キロ完走」
とあります。
この文章からも分かるとおり、山本先生は病気に対して前向きな方で、さらに大学教授という職業柄か非常に研究熱心です。自分の病気について学会参加などで知識を蓄え、人工肛門を受け入れてからは自分の経験を多くの人に伝えることを使命と感じています。
趣味のマラソンも目標を定め、70歳を迎えた今でも続けています。
講演の衣装は、スーツにランニングシューズ。襟には、大腸がんの情報発信・疾患啓発を示す「ブルーリボン」がありました。「明日は皇居マラソン、10キロ走ります」と話し、さっそうと会場を後にされました。
2部は「湘南地区の緩和ケアを知っていますか」と題して、湘南地区の緩和ケアの紹介をしました。全部で4名の演者です。
①湘南中央病院緩和ケア病棟 水野恵 さん
②茅ケ崎市立病院緩和ケアチーム 朝倉恵美子 さん
③あかしあ訪問看護ステーション 河田美幸 さん
④ハートプレイス(寒川乳がんサロン) 天野はるみ さん
「緩和ケア」を病院で受ける、自宅で受ける、仲間同志でつながる。様々な形があります。自分自身はどんなケアが受けたいかを、普段から考え準備をしておくことが、病気に立ち向かう力になるように思います。
最後の質疑応答では、このような意見がありました。
「がん治療中で体調が悪い時も、元気に見えてしまうらしい。公共交通機関などで示す 治療中です という目印が欲しい。」というものでした。
例えば妊産婦さんが身につける「マタニティーマーク」のようなものです。
貴重なご意見を、これから「湘南がんサポート委員会」でも生かしていきたいと、話し合いを進めているところです。
みなさまのご意見をまとめながら、次回も楽しんでいただける講座を企画したいと思います。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
湘南がんサポート委員会 佐々木奈々子

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